楽曲コンペ!作曲の段取りを実際の曲を使って大公開!

2018/12/20更新

コンペ用作曲の段取り
制作期間は約1週間

サウンドクリエイターのインチョー荒井(@incho3)です。こんちわ。

 

以前のエントリーでも書きましたが、楽曲コンペは発注から締め切りまでが1週間程度であることが多いです。もちろん中には1ヶ月単位だったり、3日ぐらいしかなかったりするものもありますが、ここでは私が1週間で1コーラスを仕上げる段取りを書いておきます。

 

今回題材に使うのはこの曲!

実際にコンペに提出した曲ですが、残念ながら採用には至りませんでしたのでサンプルとして公開している曲です。パート数の少ない曲ですが、クオリティ的には採用された曲と比べても大差はありません。

 

仮歌ボーカルは小森ゆなさん。私の最も信頼するボーカリストの一人です。いつもお世話になっております〜。

 

1日目 メロディとコード〜仮歌さんのスケジュール確認

 

まずはメロディと全体の構成、コード進行を決めます。この段階では、シンセリード系音色のメロディ&ピアノでの白玉コードバッキング&ベースと、非常にシンプルなパート構成です。

 

ちなみに私の場合はメロディから作り始める場合もあれば、コード進行を決めてからメロディを作る場合もあります。また、Aメロ→Bメロと順番に作る場合もありますし、いきなりサビから作成するときもあります。

 

作り始めはノリと勢いが大事です。手法にこだわりすぎて作業が進まないのでは話になりません。まずは取り掛かってしまうことが大事です。

 

曲の内容によりますが、ここまでの作業時間が約1時間半〜3時間ぐらいでしょうか。

 

メロディとコードのデータができた段階で、必要であれば仮歌ボーカリストさん作詞家さんのスケジュールを確認します。メロディを作る前にスケジュールを押さえてもよいのですが、私の場合は万が一「メロディが思い浮かばなかった」なんてことも想定し、メロディ完成後にスケジュールの確認をしています。

 

アレンジの時間を想定し、提出の2〜3日前ぐらいのスケジュールを押さえておけば良いと思います。

 

ちなみに仮歌1コーラスの依頼料は¥3,000〜¥5,000が相場。最近はココナラのようなサイトの普及で相場が下がりつつあるようです。

 

仮歌に関しては別記事で詳しく書きますが、楽曲コンペにおいて仮歌の占めるウェイトはかなり大きいです。メロディと同じぐらい時間をかけるべき部分となります。

 

 

2〜3日目 作詞と簡易アレンジ

 

次にボーカリストさんに渡すアレンジデータの作成と、必要であれば歌詞の作成に取り掛かります。

 

この段階でのアレンジもまだ簡易的なものですが、コードとベースライン、ある程度のドラムパターンぐらいまでは最低限作成しておけば、仮歌ボーカリストさんも作業しやすいと思います。

 

このとき、調性とテンポだけは必ず確定しておきましょう。ボーカル収録後にこれらを修正するのはかなりの手間です。

 

この段階で歌詞も準備します。もちろん自分で作詞できれば一番良いのですが、私の場合は外注にお願いしたほうが制作速度もクオリティも段違いに高くなるため、ほとんどの場合は作詞家さんにお願いしています。

 

やはり作詞家さんたちの作品はスゴイです。私には思いもよらないような素晴らしい言葉を綴ってくれます。

 

4〜5日目 レコーディング待ちの間にアレンジ詰め

 

ボーカリストさんに渡すデータは以下のような感じです。

 

・メロディラインのみのオーディオデータ

・簡易アレンジの伴奏オーディオデータ

・歌詞テキスト

・歌詞付きのメロディ楽譜

 

 

ハモリがある場合はハモリパートのオーディオデータも準備します。メロディデータと伴奏データは開始位置を合わせておきましょう。また、wavやmp3などのデータ形式、サンプリングレートやビットレート(44.1kHz/16bitなど)も忘れずに指定しましょう。

 

修正リテイクを極力出さないように、発注の段階で細かい要望を伝えておければベストです。Youtubeなどで、歌い方の参考となる動画URLを伝えておくのも効果的だと思います。

 

ボーカリストさんに収録をお願いしている期間中に、アレンジの詰め作業を行います。ギターやパッドなどを追加し、ボーカル納品後すぐにミックス作業に入れるようにしておきましょう。

 

 

6日目〜提出まで

 

ボーカルが納品されたら内容を確認し、問題がなければミックス作業に入ります。

 

もちろん時間があまりありませんので、コンプやリバーブなどはテンプレートを用意しておきましょう。ボーカリストさんごとに違う設定のテンプレートを用意しておき、楽曲に合わせて微調整していければ良いと思います。

 

また、ピッチ調整には時間をかけたほうが良いと思っています。「人間らしいピッチが…」とか言ってたらダメです。こっちは勝負賭けてんですから。ボーカルエディットには極力時間をかけて仕上げたほうが良い結果につながります。

 

ちなみに私はピッチ調整にはMelodyneを使用しています。現時点ではDAW付属のピッチ修正プラグインよりも精度が高く、修正後の音質劣化も少ないです。もちろん、DAW付属のピッチ修正ソフトでも充分に効果はあります。特にCubase付属の「VariAudio」は使い勝手もよくオススメです。

 

 

提出完了!

 

最終的な仕上がりがコチラ。

 

1曲の制作の流れはこんな感じです。最初はスピート感に戸惑うかもしれませんが、慣れてくれとこのスケジュールで同時に2曲、3曲と作ることができるようになってきます。

 

自分の制作スタイルを確立し、制作スピードとクオリティアップの両立を目指しましょう!


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